認定看護管理者とは?
認定看護管理者とは、医療施設において管理者としての必要な知識を身に着け、患者さんやその家族、地域の人に対してより質の高い看護サービスを提供する為に、組織を発展させることができる能力を持つと認められた人のことです。
そして看護管理とは、看護師として経験を重ね、新人の指導や組織的な役割を任された時に必要なスキルを身に着ける為にあります。
現在3,300人以上の看護師が資格を取得しており、取得理由として多いのが自らのキャリアアップや知識習得の為です。
認定看護管理者になるには
認定看護管理者になるためには、いくつかの条件を満たさなければなりません。
- 看護免許を持ち、実務経験が通算5年以上あること
- いずれかの要件を満たすこと
要件1:認定看護管理者教育課程サードレベルを修了している者。
要件2:看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者で、修士課程修了後の実務経験が3年以上ある者。
要件3:師長以上の職位で管理経験が3年以上ある者で、看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者。
要件4:師長以上の職位で管理経験が3年以上ある者で、大学院において管理に関連する学問領域の修士号を取得している者。 - 認定審査に合格すること
1~3の条件をクリアして、晴れて認定看護管理者になることができます。
このように、大学院に進学していない看護師の方は、看護管理者教育課程を修了することが求められます。看護管理者教育課程は、ファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルの3段階で構成されています。ファーストレベルで150時間、セカンドレベルで180時間、サードレベルで180時間の教育時間が必要です。各レベルの受講条件は以下の通りです。
ファーストレベル |
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<受講条件>
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セカンドレベル |
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<受講条件>
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サードレベル |
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<受講条件>
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また、認定看護師と同様に5年ごとの更新制なので、資格を取得した後も学び続ける姿勢を持つことが大切です。
看護大学卒や大学院卒の看護師が増加するに従って、認定看護管理者という資格を取得する看護師も増えていくでしょう。役職の有無に関わらず、全ての看護師に必要な知識やスキルを学び、身に着けることができます。取得は簡単ではありませんが、他の資格と併せて、是非検討してみてください!
キャリアアドバイザー 山路