AIが医療業界にもたらすメリット、デメリット

2018-07-20

AI(人工知能)の進化が、医療を大きく変えようとしている。画像診断の支援やがん遺伝子解析などへの活用が急速に進み始めた他、医療機関が持つ情報をAIで解析し、診断や治療選択、創薬などに生かそうとする試みまで広がり始めている。総務省情報通信政策研究所は、AIのネットワーク化に関する報告書を公表し、医療診断などで想定される便益や課題を提示した。

AIによる医療業界への恩恵

医療診断においては、AIによる画像診断で病気を早期発見するだけでなく、人間が見落とすわずかな病変も指摘するなど、医師の負担を軽減することができると言われている。最終判断は人間が行うため、完全に医師の仕事がAIに奪われることはないが、正確性が問われる医療業界でAIがどんどん普及していくことは避けて通れないだろう。さらには、遠隔診断により医師が不足している地域や発展途上国でも適切な診断を受けることができる。深刻化している医師不足の問題を解決する手段として期待されている。

AI活用で懸念されるリスク

しかし、課題として以下のことが挙げられている。総務省情報通信政策研究所の報告書によると、AIの誤診により患者の病状が重くなった場合、判断の経緯や誤診の原因について説明できないと、患者やその家族の理解を得られない可能性があるとのこと。

また、ハッキングによる被害も懸念されている。AIのハッキングにより、患者に関する情報が流失した場合、様々なデータが組み合わさることで個人が特定され、プライバシーが侵害される可能性もあるとしている。このように、AI医療はまだまだ万能とは言えないのである。

キャリアアドバイザー 遠藤

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