看護師の履歴書 完全マニュアル!履歴書のサンプル&送付状・封筒まで徹底解説!

看護師の履歴書 完全マニュアル!履歴書のサンプル&送付状・封筒まで徹底解説!

この記事では、新卒での就職活動や転職活動の際に用意する履歴書の書き方について詳細に解説していきます。
志望動機の書き方や実際の履歴書の実例も紹介しているので、ぜひ参考にして履歴書を作ってみてください。

1.履歴書の見本&書き方

履歴書の見本

 

詳しい書き方とポイントを解説

①写真

採用選考において、写真は特に注意すべきポイントです。理由は、写真はあなたに会う前にあなたの印象や雰囲気を知ることができ、それもとに性格を推測し、面接の実施をするか決めることがあります。

そのため、写真写りが極端に悪くて、暗そう、元気がない、清潔感がなさそう、だらしなさそう等と思われてしまうと書類選考で落とされることがあります。

 

書類選考で通過するためには?

  • 写真は基本的にスーツ姿で撮影後3か月以内の写真を使用します。
  • 髪を染めている現場の看護師の方も多いですが、第一印象が重要なので髪は黒に染め直す。
  • スピード写真でもいいですが、撮影スタジオで履歴書用の写真を撮影したほうがより印象を良くすることもできます。
  • カラーコピーやスナップ写真を切りとり使用しない。
  • 姿勢を正して、しっかりと前を向き、表情を固くせず少し微笑むようにして写真を撮る。
  • 写真を貼る前に、写真の裏に名前を記載しておくと履歴書からはがれた時も安心です。

 

②学歴・職歴

学歴を記載する場合は、高校の卒業年次から記載して大学の入学と卒業までそれぞれ一行ずつ記載します。

大学は学部と学科までしっかりと記載して、最終学歴を書き終わったら一行開けて職歴を記載しましょう。

職歴は、独立行政法人や国立病院機構など病院やクリニックなど勤務先の名称を正確に記載し、入職した年次や退職年次、所属した部署、主に担当した業務について簡単に記載します。退職理由は深く書かずに「一身上の都合」とだけ記載しましょう。

職務経歴の最後には、「現在に至る」と記載しましょう。最後まで間違いがない事を確認したら、行の右端に「以上」と記載して終了です。

 

③免許・資格

英検や漢検、普通自動車免許、看護師免許、保健師免許など資格や免許は取得した順番に記載します。

専門看護師などを取得した場合も、こちらに記載しましょう。

 

④志望動機

志望動機はできる限り具体的に、詳細に記載しましょう。具体的なエピソードを記載すると病院側に印象を付けることができます。また、面接を受ける病院やクリニックなどのことを細かくリサーチして、魅力に感じた部分や他の施設との違いについても触れて記載しましょう。

もし、具体的なエピソードがない場合は、自分のアピールポイントと病院やクリニックが目指す方向性とマッチしていて長く働き続けたいという気持ちを含めて記載しましょう。

細かい志望動機は別の記事でも紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

アンカーテキスト:看護師転職の志望動機の書き方を詳しく知りたい人はこちらの記事へ

 

⑤自己PR

自分の性格面や、仕事におけるスキルなどアピールできる箇所について記載しましょう。

今までの仕事の経験も交えて自己PRを記載すると、採用担当者も具体的にイメージがしやすくより説得力が増して、採用担当者が興味を持ってくれる確率が高くなります。

 

⑥趣味・特技

趣味・特技は何を書けばいいのか悩む人が多いですが、この項目には正解のようなものはありません。

面接時に緊張をほぐすための話題作りにするケースや少し時間が余った際に、あなたの人柄や雰囲気をよりイメージさせるために聞くことが多いです。

また、多数の応募者の中から採用担当者が、あなたは●●な人というイメージを残すことができ、最後の選抜の際に採用としてもらえることがあります。しかし、尖った内容を書く必要はなく、あなた自身の趣味・特技をしっかりと記載できれば大丈夫です。

 

⑦本人記入事項

特にない場合は、「貴社の規則に準じます」と記載し終了です。基本的には待遇面はこのように記載します。

勤務時間に制限などがある場合は、現在の状況を含めて仕事に対する意欲も含めて記載するといいでしょう。

 

2.履歴書を書くために準備するもの

①ボールペン

②印鑑

③3か月以内に撮影した証明写真

④履歴書のフォーマット(テンプレート)

 

①ボールペン

履歴書を書く際には必ずボールペンを使いましょう。シャーペンや消えるボールペンは使うのはNGです。

また、間違えた場合も修正液を使うわけではなく、必ず一から書き直しましょう。

ボールペンは少し重量があるものを使うと、ペン先や手元が安定して書きやすくなります。

 

②印鑑

シャチハタでも問題ありません。履歴書には印鑑を押しますが、この時も曲がったりしないように押すことが重要です。そのため、印鑑は履歴書を書き始めて一番初めに押すと、後ですべて書いてから書き直しになるということもなくなります。

 

③3か月以内に撮影した証明写真

3か月以上前に撮った証明写真などを使い回しせずに、時間が経っていたら新たに取り直しましょう。

少しもったいないと感じるかもしれませんが、写真の印象一つで合否が決まることもあるため、できるだけいい状態で揃えるようにしましょう。

 

④履歴書のフォーマット(テンプレート)

履歴書は面接を受ける施設から指定のフォーマットがなければ、自分で使いやすいもので市販のものを選んで問題ありません。

基本的には手書きの方が感情もこもるため良いですが、WordやExcelなどパソコンで作成しても大丈夫です。

 

3.おさえておきたい履歴書のルール&マナー

①学歴の正しい書き方

②職歴の正しい書き方

③書き間違えた際も修正ペン(テープ)はNG

④履歴書の内容はすべて記入し、空欄のままにしない

⑤郵送する前には必ず履歴書をコピーしておきましょう

 

①学歴の正しい書き方

  • 学校名、学部名、学科名は省略して記載しない。(例:高校→高等学校など)
  • 原則として高等学校の入学から記載する。
  • 入学年と卒業年は和暦か西暦の表記に統一して記載する

 

②職歴の正しい書き方

  • 短期間しか勤務していない場合でも、正社員や派遣など職歴はすべて正確に記載する
  • 社会人経験を所属部署や雇用形態を明記して記載する。
  • 入社年と退社年は和暦か西暦の表記に統一して記載する。

 

③書き間違えた際も修正ペン(テープ)はNG

1か所でも間違えてしまった場合は、面倒に思わず、最初から書き直しましょう。先に下書きを作成して間違いがないかを先に確認して、それを基に作成していきましょう。また、二重線で消して書き直すこともNGです。

 

④履歴書の内容はすべて記入し、空欄のままにしない

履歴書は全ての項目を記入するようにしましょう。資格や賞罰など各物がない場合でも、「なし」ときっちり記載しましょう。

 

⑤郵送する前には必ず履歴書をコピーしておきましょう

採用担当はあなたが送った履歴書の内容を基に面接を進めていきます。履歴書に書いている内容から質問を考えてくるため、自分が何を書いたかきっちり把握して面接の準備をしておく必要があります。

 

4.添え状(送付状)の書き方&マナー

添え状(送付状)とは?

履歴書を郵送で送る場合に一緒に送付するあいさつ状です。

基本的に郵送したものの中身を伝えるもので、「誰宛に」「誰から」「なにを」「いくつ」送ったかを記載します。

添え状は、ビ

ジネスマナーを身につけている証になり、応募書類を読んでもらうための補助的なアピールのツールとなります。

単なるあいさつ状としての扱いではなく、ネガティブな要素「転職回数が多い」「失業期間が長い」など採用担当者が不安になりそうなことについても簡単に理由を含めて記載することで少し不安が和らげられるようになります。基本的に送付状はA4サイズで作成します。

 

添え状の見本&正しい書き方

①宛名

書類を送付する先の法人名、病院名、部署名は略さずに正式名称で記載する。

 

②日付

書類の送付日(ポスト投函日)を記載する。西暦と和暦は履歴書や職務経歴書に記載した方式と統一する。

 

③差出人

住所、氏名、電話番号、メールアドレスを記載する。

 

④タイトル

どういった用件で書類を送るのかを分かりやすいようにタイトルを記載する。

 

⑤頭語と結語

書き出しは「拝啓」の頭語から始め、「敬具」の結語で締めるように記載する。

頭語と結語の間には簡単なあいさつ文を記載する。自分の経歴で採用担当者が不安を感じそうな要因がある場合は、この部分に少し補足の説明を記載してもいいです。

 

⑥書類内容

結語の「敬具」の後に開業をして、「記」と記入する。箇条書きで同封する書類の内容とその部数について記載する。書類の最後には「以上」と記載する。

 

5.封筒の見本&正しい書き方

封筒の見本

 

封筒の選び方

①サイズ

送付する書類を折らないほうが良いため、サイズはA4の封筒を使いましょう。

 

②色

色は白色で、中が透けないようになっている素材のものが良いです。

応募書類を送る際は、茶封筒を使うのは控えたほうが良いでしょう。

 

③購入場所

封筒はコンビニや雑貨店、百円ショップなどで売っているため、どこで購入しても問題ありません。

装飾などがない無地の封筒を買いましょう。

 

封筒の書き方とポイント

①切手

自分が送るサイズにしっかりと合った切手の料金を確かめて貼るようにしましょう。

ほとんどの場合は140円で送ることができますが、心配な場合や、料金がわからない場合は、郵便窓口に行けば料金を教えてくれてそのまま郵便の発送も行ってくれます。

また、この時使用する切手として、記念切手などは使うのを控えましょう。

 

②郵便番号・住所

封筒の右上は、郵便番号を記載します。宛先の郵便番号がわからない場合はネットで住所を入れて検索をするか、受験予定の病院のHPで再度確認してください。

住所は必ず縦書きで、都道府県名から省略せずに記載してください。●丁目●番地はハイフン(-)で省略せずに、しっかりと「一丁目二番地三号」というように記載しましょう。またこの時は、数字も漢数字で書くようにしてください。

 

③宛名

宛名の病院名、担当部署、担当者は改行して封筒の真ん中に記入しましょう。

病院名と住所の一文字目の高さを揃えて、住所の文字よりも少し大きめに書くとバランスが良くなります。

宛先が採用担当者など人の場合は、「●●様」、病院名や部署名の場合は、「●●御中」と記入しましょう。

二つを混同して人に御中を付けたりしないように注意しましょう。

 

④履歴書在中と赤字で記載する

郵便を受け取った担当者が「封筒の中身は履歴書(応募書類)だな」とわかるように、封筒の表面の左下に、

「履歴書在中」と赤文字、赤い四角で囲って記載します。書くときはスタンプを使用してもいいですし、手書きで書いてもいいですが、四角は定規を使って丁寧に書きましょう。

初めから履歴書在中と書いてある封筒も売っているため、それを使っても問題ありません。

 

⑤自分の住所と氏名を記載する

封筒の裏面の左下に、自分の住所と名前を記載します。この時、大きくなりすぎないように4分の1くらいの高さまでに収まるようにしましょう。

自分の住所を書く場合も、●丁目●番地はハイフン(-)で省略せずに、しっかりと「一丁目二番地三号」というように記載しましょう。

 

⑥のりで封をして印を付ける

応募に必要な書類がすべて揃っていることを確認して、封筒の口をのりで封をします

この時、抜き取りなどが起きていないということもわかるように、封筒の口の部分に手書きで「〆」マークを書きましょう。

封筒への書類の入れる順番などはこの後解説していきます。

 

封筒に入れる順番

封筒に入れる際には以下の順番で入れて送るようにしましょう。

 1枚目(一番手前):添え状

 2枚目:履歴書

 3枚目:職務経歴書

 4枚目:その他必要書類

   ※書類が折れないように、必ずクリアファイルに入れてから封筒に入れるようにしましょう。

 

6.【Q&A】履歴書にまつわる疑問を解決!

Q 履歴書を手渡しする時のマナーは?

①面接の場で面接官に直接渡す場合

履歴書を手渡しする場合でも履歴書や職務経歴書などは封筒に入れて持っていきましょう。この場合、封筒の封はせずに、すぐ出せるようにしておきます。

履歴書を手渡しする際には、必ず封筒から出して「履歴書になります。本日はよろしくお願い致します。」と一言添えて、一礼して渡しましょう。書類の向きが相手から見て、上下がきっちり合っているかもチェックしてください。

 

②面接以外の場(受付など)で手渡しする場合

封筒に入れたまま受付の方に履歴書を渡しましょう。封筒に入れる順番は前項で解説した通りです。封筒の封はせずに、口を折るだけで問題ありません。

この時、封筒の表面には宛名や住所などを書いておく必要はなく、裏面に自分の住所や名前といった連絡先を書いておきましょう。

 

Q 履歴書をメールで送る場合はどうすればいい?

履歴書をメールで送らなくてはいけない場合は、WordやExcelで作成した履歴書のデータをPDFにして変換して送付しましょう。 PDFの作成の仕方は、履歴書のデータを開いて「ファイル>エクスポート>PDFの作成」ができます。

PDFにできたら、ファイル名を「提出した日付_名前」と変更して送るようにします。また、履歴書は重要な個人情報ではあるため、手間にはなりますが、ファイルにパスワードをかけるようにしましょう。

パスワードは、作成した日付などでもいいですが、普段使っているものとは別の簡易的なものを設定すると良いでしょう。

メールを送る場合は、①宛先②あいさつ③内容(本文)④締め⑤署名を含めて送りましょう。パスワードはファイルを添付したメールの後に、再度2通目として送るのが基本です。

 

Q スマホやアプリでも履歴書の作成は可能?

スマホやアプリを使って履歴書を作成することはできます。

会員登録が必要なものもあれば、会員登録をせずに使えるものもあり、数多くのアプリが存在しています。

ダウンロードを無料でできて使えるものもあるため、スマホなどで履歴書を作成し、応募書類として使用しても問題ありません。

その場合、証明写真の挿入や作成した履歴書の印刷などもきっちりと対応できる環境があるかを事前に確認しておくことが重要です。

また、アプリを使う際は履歴書のフォーマットが複数から選択できるような形となるため、転職用の規格(JIS規格)の履歴書であるかもしっかり確認するようにしましょう。

 

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