【見本掲載】看護師の職務経歴書の書き方|見本とポイントを解説!

こちらの記事では、看護師の職務経歴書の書き方についてご説明します。職務経歴書は履歴書と異なり形式が決まっていないので、どのように書けば良いのか迷いますよね。今後転職を控えている看護師の方には、ぜひ以下の内容を参考にしていただければと思います。

1.職務経歴書とは

看護師の皆さんも「職務経歴書」という言葉自体はよく耳にすると思いますが、改めてどのような書類なのでしょうか?3つの項目に分けて次に解説します。

 

① そもそも看護師転職で職務経歴書は必要?

看護師転職の場合、職務経歴書が必要になることはあまりなく、履歴書のみ用意することがほとんどです。ですが、一般企業への転職や企業が運営する病院・クリニックに転職する場合は職務経歴書の提出を求められることがあるので、その際はしっかり準備しておきましょう。

 

② 職務経歴書を提出する目的

職務経歴書は今までに自身がしてきた仕事内容や経験、それによって身に付けた知識・スキルなどが一目で分かるので、採用担当者に自信をアピールする有効な手段の1つになります。また、採用担当者にとっては、求職者が即戦力になるかどうかなど、採用の可否を決める際の判断材料にもなります。

 

③ 履歴書とはなにが違うの?

履歴書は氏名、連絡先、住まい、学歴…など、採用担当者が求職者の基本的なプロフィールを把握するための書類になります。一方で職務経歴書は、求職者のこれまでの業務経験や今後も活かせそうなスキルを確認するための書類で、仕事に関連するものに限った内容を記載します。

 

2.職務経歴書のマナー

次に、職務経歴書の作り方のマナーについて、以下の3つのポイントに分けてご紹介します。

 

① 用紙や形式について

用紙の大きさは、ほとんどの求職者が一般的なA4サイズを選ぶので、特別な理由がない限りA4サイズにするのが無難です。職務経歴書は履歴書に比べて形式の自由度が高く、書き方の決まりは特にありませんが、時系列に沿って職歴を書く「編年体形式」が一般的です。ですが、転職回数が多い方などは、現在から過去にさかのぼるタイプの「逆編年体形式」、経験やスキルを中心にまとめる「キャリア式」の方が効果的だったりするので、ご自身の経歴に合わせて形式を選ぶようにしましょう。

 

② 手書きよりもパソコンで

職務経歴書は手書きで作成しても問題ありませんが、可能であればパソコンでの作成をオススメします。なぜなら、間違えてもすぐに修正できる、テンプレートの使用ができる、面接担当者にとって見やすい…などといったメリットがあるためです。一度作成した職務経歴書をデータとして残しておけば、応募先に合わせて細部のみ編集して提出するなど、簡単に活用することもできます。

 

③ パソコンがない場合の対処法

転職を予定していても、自宅にパソコンがなくて職務経歴書が作れないという方も中にはいると思います。そのような場合は、手書きで作成しても良いですが、実はスマホのアプリなどでも職務経歴書は作成することが可能です。無料で使えて、必要な項目ごとに内容を編集できるので、パソコンで作成したものに比べても遜色ない職務経歴書ができますよ。スマホだとどうしても不安という方は、図書館などでパソコンを借りて作成するようにしましょう。

 

3.職務経歴書の注意点

職務経歴書を作成する際の注意点についてもご紹介します。誰が読んでも分かりやすい職務経歴書にするために、下記の4点を守るようにしましょう。

 

① 業界や職場特有の専門用語を多用しない

専門用語を使うこと自体は問題ありませんが、あまりにも多用しすぎて、採用担当者が読んだときに理解できないといったことにならないように注意しましょう。病院やクリニックも、医療者でない人事部の人が採用を行っていることが多いので、そのような方々にとって分かりやすい文章にするのが理想的です。

 

② 書き間違えてしまった場合の対処法

職務経歴書のミスは社会人としてあまり良い印象を与えないので、提出前に何度も見直して、書き間違いがあった場合はなるべくパソコン上で訂正するようにしましょう。印刷後に間違いに気づき、修正する時間がない場合は、修正テープや修正液を使わずに、間違えた部分に二重線を引き訂正印を押すのがベストです。二重線や訂正印で修正する時間もなかったり既に提出してしまった場合は、経歴詐称にならないよう、面接時に口頭で訂正するか後ほど一報を入れるようにしましょう。

 

③ 読みやすい文章にする工夫を

文章作成のスキルも社会人として重要な要素なので、読みやすさは常に意識するようにしましょう。具体的には、「結論から書く」「基本的に体言止め(自己PRや志望動機などは『ですます』調)」「適切な箇所で句読点を使用し、一文が長くなり過ぎないようにする」などです。また、余白や段落、フォントや文字の大きさなどにも気を遣い、読み手にストレスを与えない職務経歴書の作成を心がけましょう。

 

④ 多くても3枚までにまとめよう

経験値や身に付けたスキルがたくさんある方は、自然と書くことも多くなってしまうと思いますが、職務経歴書の枚数は多くても3枚までに留めておきましょう。なぜなら、枚数が多すぎると読み手にストレスがかかり、求職者が伝えたいことやアピールポイントなどを掴みにくくなってしまうためです。書くことが沢山ある場合は、自分の魅力が上手く伝わるよう余計な内容を省いて、できれば2枚程度にまとめるのがベストです。

4.【サンプル】参考になる職務経歴書の見本をご紹介!

ここで、看護師の皆さんにとって参考になる職務経歴書の見本をご紹介します!これを見て、実際に職務経歴書をどのように作成するのか、イメージをつけてみてくださいね。

 

 

① 職務要約

タイトル、日付、氏名の下には、職歴を端的に伝えるための「職務要約」を設けます。重要な内容を中心に今までの経歴をぎゅっと凝縮して、3~5文程度で分かりやすく記載しましょう。文章量は少なめですが、職務経歴書の中で1番最初に目に入る部分なので、よく推敲して「看護師としての自分」をしっかりアピールできる内容にしてください。

 

② 職務経歴

今まで在籍していた病院・クリニックとその期間についての概要を記載します。病院・クリニックについて、具体的には「法人名」「事業内容」「売上高」「従業員数」「病床数」などを記載すると良いでしょう。こちらは自分自身のことではなく、どのくらいの規模感の職場に在籍していたかが分かるように書くことを意識してください。

 

③ 職務経歴詳細

②の職務経歴を補足する、より具体的な内容を記載します。こちらでは、職場というよりも自分自身のことにフォーカスして書くようにしてください。「今までに配属された部署とその期間」「担当業務」「仕事内容」「役職・役割」等を記載すると良いですが、この項目は採用担当者が即戦力になるかどうかを判断する重要な指標になりますので、なるべく網羅的に、分かりやすく書くことを心がけましょう。

 

④ 活かせる経験・知識・技術

こちらでは、「これまでに看護師としてどのような経験をして、これから新しい職場でも活かせる知識・技術としてはどのようなものがあるか」について記載します。③で記載した内容と関連していると信憑性が増すので意識しましょう。自信がないものまで無理に書く必要はありませんが、この項目がきちんと書けていると、自己分析をしっかりできているという良い印象を与えることができます。

 

⑤ 保有資格

保有資格は、取得年月と一緒に時系列で記載すると分かりやすいです。看護師や保健師などの専門資格はもちろん、普通自動車免許などについても記載してください。英検は2級以上、TOEICは600点以上であれば書いても問題ないでしょう。保有資格については履歴書にも記載する欄がありますが、採用担当者が混乱しないよう、どちらも同じ内容にするのがオススメです。

 

⑥ 自己PR

これまでは箇条書きで整然と記載する箇所がほとんどでしたが、この項目はご自身の言葉で、自分という人間を前向きな表現でしっかりとアピールしましょう。このとき、③職務経歴詳細や④活かせる経験・知識・技術で記載した内容と矛盾させないことが重要です。最後は「今までの経験を活かして、貴院ではこのように活躍したい・貢献したい・長期的に働きたい」といった文言で締めると効果的です。

 

5.【例文】合格に近づく自己PRの例文集

職務経歴書の中で、何を書けば良いか一番迷うのが自己PRだと思います。こちらでは自己PRの例文をケースごとにご紹介するので、ご自身に近い内容があった場合はぜひ参考にしてみてください。

 

例文①:急性期での経験を軸にした例文

これまで急性期病棟で5年間勤務し、非常に多忙な職場ではありましたが、様々な経験とやりがいを得られる環境でした。急性期病棟は状態が安定しない患者様が多いため、患者様の状態を的確にアセスメントし、優先順位をつけてスピーディーに対応することを常に心がけました。また、緊迫した状況のなか医師や薬剤師などの他職種と連携しながら患者様の対応を行うことが多かったので、普段から信頼関係を構築し、意思疎通する際は網羅的かつ簡潔に、分かりやすく伝えることを意識しました。そのため、高度なフィジカルアセスメント能力やコミュニケーションスキルは非常に磨くことができたと自負しております。

これらの経験・スキルを活かして、今後も自己研鑽や勉強を欠かさず、質の高い医療を提供し続けている貴院にも貢献していきたいです。

 

例文②:クリニックでの経験を軸にした例文

私が2年半勤めたクリニックは、地域にとても密着していて地元の方から愛されている職場だったため、一人ひとりに寄り添った、個別性とあたたかみのある看護スキルが身に付いたと思います。前職では受付などの事務作業も看護師が行っていたので非常に忙しくはありましたが、その中でも患者様の顔と名前を覚えて積極的にコミュニケーションをとるよう心がけました。小さなクリニックだったため、医師や他の看護師などとの関係性も非常に重要と感じ、声を掛け合いながらチームワークの向上を常に図っていたのですが、その雰囲気が患者様にも伝わったのか「アットホームで良いクリニックだね」などとお褒めの言葉を頂くことも多かったです。

今後は、前職で培ったコミュニケーション力や人間関係構築力を貴院でも活かし、患者様に真に寄り添える看護師として成長していきたいと考えています。

 

例文③:身に付けたスキルを軸にした例文

4年間内科病棟で勤務してきた中で、私が特に意識していたのが多方面へのコミュニケーション力を磨くことです。内科は外科と異なり症状が目に見えないことが多いため、些細なことでも何かあった際に患者様が気軽に相談できるよう、最初のうちに関係性をしっかり築くよう努めました。また、患者様の容態を医師に的確に報告するために、緊急性や医師の性格なども踏まえて、伝え方ひとつにも常に気を配りました。同じ病棟で働く看護師の中で私は中堅層でしたが、チームが一丸となって質の高い看護を提供できるよう、上司と部下の双方と積極的にコミュニケーションを図りました。

これらの努力のおかげか、上司から「あなたがいると仕事がとてもスムーズに回る」と言われたことがあります。前職で培ったコミュニケーション力を活かして、貴院でもより良い看護の提供とチームワークの向上に貢献していきたいと思っております。

 

6.こんな時はどうすればいいの?

最後に、職務経歴書を作成する際に困ったことがあった場合の対処法について、ケース別にご紹介します。転職を成功に導くために、ご自身に当てはまった場合は以下の対応をしてみると良いでしょう。

 

① 同じ法人内で異動した場合

同じ法人内で異動した経験がある場合も、それぞれが立派な職歴になるので、部署や仕事内容はなるべく省かずにすべて記載するようにしましょう。その際は転職したと勘違いされないように、「同法人○○病院 異動」などといった表現を使用すると相手に伝わりやすいです。転職をせずに異なる施設を経験し幅広いスキルを身に付けたことは、とても大きなアピールポイントになりますよ。

 

② 記載したくない職歴がある場合

本来は存在しない職歴を偽って記載すると経歴詐称で問題になりますが、今までに在職した法人名などをすべて記載するかどうかは本人次第なので、どうしても記載したくない職歴がある場合は省いても問題ありません。ですが、職歴にブランクがあるとその間何をしていたのか面接官に聞かれる可能性があるため、聞かれた場合は、偽りの回答をせずに本来の職歴と記載しなかった理由を正直に伝えましょう。

 

③ 転職回数があまりにも多い場合

面接官が転職回数を気にする理由は、「もしかするとこの人は忍耐力がなく、うちに入職してもまたすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念するためです。ですが、中にはやむを得ない転職もあったでしょうし、自分に合う職場を探してチャレンジし続けた結果でもあるので、転職回数が多いのは必ずしも悪いわけではありません。転職回数が多い場合は、各職場に共通する“一貫性”を見つけ出し、総合的に身に付いたスキルや経験にフォーカスして職務経歴書を作成するのがポイントです。

 

7.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。職務経歴書の作成の仕方について様々な角度からお伝えしましたが、看護師の皆さんが転職で必要になった際のお役に少しでも立てていたら幸いです。

職務経歴書は決まった形式がないので、ご自身の魅力が最大限相手に伝わるよう、常識の範囲内であればいくらでも工夫することが可能です。看護師としての職歴に自信がないという方も、様々な角度から見ればアピールできるスキルや経験が必ずありますので、それに焦点を当てて魅力的な職務経歴書を作成してみてください。

ヤクマッチでは転職活動の全般的なサポートを提供していますので、職務経歴書の添削ももちろん可能です。看護師さんの中には普段忙しくされている方も多いと思うので、転職の際はぜひプロの手を借りてみてはいかがでしょうか。皆さまからのお問い合わせをお待ちしています。

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